鳥取市鹿野町鹿野の劇団「鳥の劇場」は18日、演劇を通じ、仕事に役立つ技術を身に付ける企業向けの研修会を開いた。参加した若手社員は、自分の考えを人に分かりやすく伝える力を磨いた。
新日本海新聞社と日本海ケーブルネットワークの社員で、入社1年目の若手11人が参加した。中島諒人芸術監督(58)によると、欧米では、ビジネスに生かす技術を演劇を通して学ぶ事例がある。
若手社員は、仕事でうれしかった場面を演劇で再現する課題に挑戦。一人一人が順に、監督兼主役になり、ほかの参加者にセリフと動きを指導した。自然にコミュニケーションが生まれ、生き生きした表情で舞台をつくり上げた。
新日本海新聞社中部本社(倉吉市)で、営業の仕事をしている若一瑛希さん(23)は「自分のうれしかった出来事が何かをよく考え、みんなに伝えた。仕事でも企画の良いポイントを説明するときに、今回の経験が生きてくる」と手応えを語った。