厚生労働省が任命する認知症本人大使「希望大使」で日本認知症本人ワーキンググループ代表理事の藤田和子さん(63)=鳥取市=が、教育や医療、ボランティアなどの分野で社会貢献した人をたたえる「ヘルシー・ソサエティ賞」を受賞した。認知症当事者として誰もが希望を持って生きられる社会づくりをけん引したことが評価された。
同賞は健全な地域社会と国民生活の質の向上を目指そうと日本看護協会とジョンソン・エンド・ジョンソンが2004年に創設した。20回目となる本年度から時事部門が新設され、認知症・高齢社会への対応の分野で藤田代表が選ばれた。藤田代表は「自分の活動を認めてもらい、うれしかった」とはにかむ。