美しい木目、漆器など200点 木工作家・濱田さん 鳥取で個展

 松江市東出雲町に工房を構える木工作家、濱田幸介さん(39)の個展が鳥取市栄町のギャラリーショップそらで開かれている。美しい木目の漆器など約200点がそろい、来場者を魅了している。31日まで。

 濱田さんは高校生の時に木工芸の人間国宝、川北良造さんと出会い、川北さんが所長を務める石川県立山中漆器産業技術センター(同県加賀市)に進学した。回転する木材に刃物を当てて形成する「挽物(ひきもの)ろくろ」の技術を学びながら、日本工芸会正会員の辻英芳さんに師事。2009年に独立して地元に工房を開き、11年には自身も同会正会員に認定された。

 今展では、黒や朱色が映える艶やかな漆塗り、木目を生かした「拭き漆」の器などを出品。日常使いもできるおわんや皿、酒器、花器などが並ぶほか、木の自然な色が現れたボールペンや万年筆も目を引く。

 濱田さんは「木目の美しさを意識して作っている。“きれいだな”と思ってもらえる作品もあると思うのでぜひ見てほしい」と力を込めた。

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