みそ「神倉」米国販売へ 「三朝神倉大豆」使用商品初輸出 関係者ら期待

 三朝町特産の「三朝神倉大豆」を使った米こうじみそ「神倉」が、5月から米国で販売される。三朝神倉大豆を使った商品が輸出されるのは初めてで、関係者は「味や原材料には自信がある。魅力が伝われば」と期待している。

 三朝神倉大豆を日持ちする加工品にして販路拡大につなげようと、同町地域おこし協力隊の伊藤博文さん(52)が松江市の老舗みそメーカー「小西本店」に製造を依頼し、2023年秋から国内での販売を開始。「神倉」は同町産「きぬむすめ」も使った上品な味わいの甘口みそで、昨年11月に行われた全国味噌(みそ)鑑評会で審査長賞を受賞するなど高い評価を受けている。

 同社が海外進出を目指して各国のバイヤーと商談を続ける中、島根県が開催した商談会を通じて、米国の日系スーパーマーケット「ミツワマーケットプレイス」での販売が決まった。同社によると、米カリフォルニア州にある同スーパーの店舗で行われる島根県産品を集めたフェアに同社の他の商品と一緒に出品されるという。今後については未定だが、定期輸出を目標に売り込みを続ける方針。

 同社の竹並逳枝営業課長(45)は「アメリカはみその最重要輸出国で、念願がかなった。おいしい大豆やコメを作ってくれる三朝町の生産者らのおかげ」と感謝する。同協力隊着任時から同町の農産物の海外進出を目標にしていた伊藤さんは「達成できてうれしい。これを機に、三朝町の食材の良さを多くの人に知ってもらえたら」と話した。

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