俳優の中川大輔が、江戸時代の滑稽本「東海道中膝栗毛」を基にした舞台「きたやじ オン・ザ・ロード いざ、出立!!篇」(3月に東京、大阪で上演)で主人公の喜多八を演じる。歌もダンスもある時代劇で「やったことのない表現に挑戦できる。俳優として一回り大きくなるチャンス」と目を輝かせる。
旅芝居の一座を追い出された役者の喜多八は、江戸の町で偶然、幼なじみの弥次郎兵衛(牧島輝)と再会。2人でお伊勢参りに繰り出すが、途中の東海道・興津宿(現在の静岡市清水区)で思わぬ騒動に巻き込まれる。
アクションの経験はあるが、舞台上で歌って踊るのは「ほぼ初めて」。時代劇ならではの所作もあり、稽古に追われる中で、喜多八の前向きなキャラクターに助けられているという。「喜多さんを演じていると気が楽になる。悩むより体を動かそうかなって思えます」
役作りの一環として、仕事の合間に少しずつ東海道を歩いた。「東京・日本橋から興津宿まで。当時の人は3~4日だけど、僕は7日もかかった」と明かす。道中、雄大な富士山や海を眺めて「昔の人もこの景色を見たんだと思うと、不思議な気分だった」。
ドラマ「東京サラダボウル」「フォレスト」にも...