約3千人のランナーに交じり本紙記者も鳥取マラソンに出場した。起伏に富んだコースを動画で撮影しながら、自己ベストを超えるサブ4(4時間切り)に挑戦した。
午前9時、気温は4度。華々しいカウントダウンと共に、小雨の鳥取砂丘オアシス広場をスタートした。ゲストのハリー杉山さんとハイタッチ。興奮でペースが落ち着かない。9キロ地点、鳥取県庁周辺は雨にもかかわらず大勢の応援の人。一人一人の「頑張れ」の声がしっかり聞こえた。
中間点の若葉台交差点で雨の勢いが増し、一気に疲れがやってきた。米里小前のエイドで星空舞のおにぎりを頬張り、元気を回復。38キロの「心臓破りの坂」。足が重く、思うように走れない。ゴールの陸上競技場が近づくと雨がやみ、力を振り絞ってゴールゲートに飛び込んだ。
初めての鳥取マラソンは全て見慣れた道だった。一人でジョギングをする道も、大勢と一緒に走るのは初めて。集団で走るうち、競いながらも皆が同じゴールを目指して協力しているような不思議な連帯感が湧いた。
人生も同じかもしれない。45歳の自分にはそれなりに悩みもある。走っているランナーも皆それぞれに悩みや苦労を持っている。つらくなったら励まし合い、歩いたり立ち止まったりして、自分が満足いく形でゴールにたどりつけばいいのだ。
記録は4時間16分。サブ4には届かず、残念ながら満足いく結果ではなかった。だが、再挑戦ができるのもマラソンのいいところ。鳥取の街を走って力をつけ、いつかリベンジを果たしたい。(清水友揮)