官民ファンドの「地域経済活性化支援機構」(東京都)は28日、米子市皆生温泉の旅館2施設を運営する「皆生グランドホテル」(同市皆生温泉4丁目、伊坂明社長)に対し、事業再生支援を決定したと発表した。同機構やメインバンクの鳥取銀行が出資する新会社に事業と金融債務の一部を移行し、老朽化する建物や設備の更新を目指す。
同ホテルと同行が連名で支援を申請した。同機構による県内企業への支援は初めて。同機構などが同日、鳥取市内で会見を開き、皆生温泉の宿泊施設で最多客室数を誇る同ホテルの事業再生を進め、「持続可能性のある温泉地」として皆生温泉全体の安定的な継続を目指すとした。