余部橋梁(きょうりょう)と地上を結ぶ展望エレベーター「余部クリスタルタワー」(香美町香住区余部)の利用者が6日、100万人を突破し、現地で記念セレモニーが行われた。オープンから7年4カ月余りで大台に到達。100万人目の利用者には、浜上勇人町長などから記念品が贈られ、くす玉を割って節目を盛大に祝った。
橋梁上にある展望施設「空の駅」までのエレベーターは、全面ガラス張りで日本海の絶景を楽しめる。2017年11月26日に利用開始し、利用者数はオープンから約半年で10万人を超え、21年2月には50万人を突破した。
20年以降は新型コロナ禍や団体客の減少などの影響もあったが、最近は年間で12万人以上が利用。JR余部駅利用者の利便性向上にも役立ってきた。
100万人目の利用者は、家族4人で訪れた洲本市の会社員、川端章司さん(66)。セレモニーでは、同町から但馬牛の焼き肉セット、道の駅あまるべを運営する「あまるべ振興会」から土産品が贈られた。
鳥取砂丘(鳥取市)や湯村温泉(新温泉町)などを巡る旅行中に立ち寄った川端さんは「びっくりでした。良い景色が見られた。海の水がすごくきれい」と満足そうに話していた。
同道の駅では、同振興会が主催する恒例の「春のワクワク感謝祭」が開かれ、大勢の家族連れでにぎわった。