民間の取り組みなどによって生物多様性の保全が図られている区域を国が認める「自然共生サイト」に、八頭町妻鹿野の「八東ふる里の森」(10・56ヘクタール)が認定され、19日に同施設で認定授与式があった。
同施設の指定管理会社エルボスケ(同町北山、日下部誠社長)は、希少な野鳥が繁殖する豊かなブナ林を保全し活用していくため、昨春、同サイト認定を目標に設定。同町と連携し、鳥取環境大などの協力を得て生態系の実態調査などを進め、3月14日に認定を受けた。同町では「鳥取県八頭船岡環境保全エリア」に続き2カ所目。
環境省中国四国地方環境事務所の坂口芳輝所長から認定証を授与された、日下部社長は「今後も豊かな自然をはじめとした地域資源のブランディングを図っていきたい」とあいさつ。同町の吉田英人町長は「素晴らしい自然を次世代に伝えるのも私たちの仕事。新しいスタートが切れた」と話した。