鳥の劇場(鳥取市鹿野町鹿野)の春の公演「イワンのばか」が29日から始まる。ロシアの文豪トルストイによる平和と争い、祈りの物語を、俳優らがコミカルに演じる。全11回の上演で5月11日まで。
同作品の上演は今回で3年ぶり4回目。ワークショップ用スペースやカフェなどを備えた新施設・アネックスのオープンに合わせて「多くの人に来てもらおう」と、幅広い年代が楽しめる同作を選んだ。
働き者で心優しく、争いごとを好まないために周囲から“ばか”と呼ばれる農民イワンに目をつけた悪魔が、家族内で争いや憎しみ合いをさせようとする物語。俳優らはイワンとその家族、悪魔たちとのやりとりを軽快に演じる。イワンと共に過ごす動物たちの演技や、場面の切り替わりで回転する舞台セットにも注目だ。
中島諒人芸術監督は「前回から配役を全て変えており、鑑賞したことがある人でも新鮮に感じてもらえる。ぜひ見に来て」と呼びかける。
午後2時開演。上演日の午前中には、農業体験や、アネックスでの表現体験などに参加できる。新施設内のカフェでは、公演にちなんだ特別メニューを提供する。