宝島の地図みたいに 清水寺の魅力びっしり 観光マップ作成 手描きイラスト、情報満載

 安来市の古刹(こさつ)・清水寺の観光マップ「安来の清水さん」が作成された。大判の観音開きの絵地図に、手描きのイラストと文字で清水寺の魅力がびっしりと描き込まれ、散策を楽しむ人たちに喜ばれている。

 既存のマップが古くなったため、市観光協会と清水観光協会が共同で作成。寺や神社などの散策マップで実績のある広島市在住のイラストレーター、日野唯史さん(64)に制作を依頼した。日野さんは、鳥取市に住んでいた小学生の頃に清水寺を参拝した経験があり、昨年12月に50年ぶりに再訪。参道脇の旅館に宿泊して取材し、完成させた。

 B3判、フルカラー。表紙をめくると境内の全体図、さらに開くとデフォルメした見取り図が現れる。寺の歴史、建築物や秘仏などの文化財、参道グルメの精進料理・清水羊羹(ようかん)の説明をはじめ、興味を引く豆情報が盛りだくさん。山陰の札打ちの風習にも着目し、三十三カ所巡りの石仏が全て描かれている。寺院や店舗の基本情報につながるQRコード、外国人客が検索しやすいアルファベット表記も併用するなど工夫を凝らしている。

 日野さんは「楽しい絵地図を作ることを目標に、原点に返って宝島の地図みたいにわくわくするものを目指した。清水寺で自分なりの楽しいものを見つけてもらいたい」と話している。(久保田恭子)

 ◇マップは7千部を印刷。JR安来駅、道の駅あらエッサ、清水寺周辺の旅館などに置かれている。

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