夏の高校野球鳥取大会、組み合わせ決まる

 第105回全国高校野球選手権鳥取大会(7月8日開幕・どらドラパーク米子市民球場)の組み合わせ抽選会は23日、倉吉未来中心で行われ、対戦カードが別表の通り決まった。新型コロナウイルスが5類に移行したことから応援などとともに、開会式では入場行進がコロナ前の形式で復活する。

 抽選会は出場する24校、23チームの部長と主将が出席。春季大会でシード権を獲得した鳥取城北、米子松蔭、八頭、鳥取商の4校が準決勝まで対戦しないように振り分け、残る19チームで抽選した。

 開幕戦のカードは鳥取東―倉吉総産。選手宣誓は13人の主将が立候補し、抽選で米子松蔭の黒川碧唯主将が務めることが決まった。

 Aゾーンは今春のセンバツに出場し、多彩な投手を擁する鳥取城北が軸。昨年の準優勝校の倉吉総産は勝負強い。秋4強の倉吉北は台風の目となるか。

 Bゾーンは昨夏の甲子園を経験した春4強の鳥取商が有力。守備の手堅い岩美や春の初戦でタイブレークに持ち込む粘りを見せた鳥取育英が割って入る。

 Cゾーンは1年時からスタメンを経験する選手が多く残る春の県大会3位の八頭が力がある。バッテリーに安定感のある鳥取西が追う展開となりそうだ。

 Dゾーンは一番の激戦区。投打でまとまる米子松蔭に打力の高い米子東、守備に安定感のある米子西、春8強で勢いのある境が名を連ねる。

 会期中の予備日は7月11~14日と18日で、休養日は準々決勝と準決勝が終了した翌日の21、23日を予定している。優勝校は全国高校野球選手権(8月6日から17日間・甲子園球場)に出場する。(後藤昇一郎)

夏盛り上げる宣誓に 米子松蔭・黒川主将

 選手宣誓は米子松蔭の黒川碧唯主将に決まった。「3年生最後の夏の大会を盛り上げられるように考えたい」と意気込んだ。

 立候補した主将の中で一番最初に封筒を選んだ。一斉に開封して「選手宣誓」と書かれた紙を引き当てると「みんな書いてあると思った。びっくりした」と相好を崩した。

 米子松蔭は直近2年の夏の大会で新型コロナウイルス渦に巻き込まれ、昨年は主戦力を欠いた。「十分に力を発揮できずに悔しい思いをした先輩の気持ちを後輩は知らない。その思いも共有して戦う」と決意を新たにした。(後藤昇一郎)

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