戦争や原爆の恐ろしさ伝える 米子で火曜の会朗読コンサート

 「長崎原爆の日」の9日、米子市立図書館で朗読コンサート「星は見ている~原爆の日に寄せて~」が開かれた。戦争の恐ろしさを伝える絵本や手記がピアノ演奏を交えて朗読され、来場者は平和への思いを新たにした。

 同市の朗読ボランティア「火曜の会」(笹鹿啓子代表)が1988年から始め、今年で34回目。メンバー16人が約40人の来場者へ心揺さぶる朗読を披露した。

 平和な日常と戦時中を比較した絵本「へいわとせんそう」は手話を交えて朗読した。「高校生平和大使に至る道」では、長崎市から核兵器の廃絶を訴える高校生平和大使の歴史や取り組みを紹介した。同市出身で被爆2世の福山雅治さんの「クスノキ」をピアノで演奏し、歌詞に込められた平和への願いを伝えた。

 終演後、笹鹿代表は「世界中の子どもたちが平和で温かい暮らしができるよう、戦争の悲惨さ、核の恐ろしさを伝えていきたい」とあいさつ。初めて朗読コンサートに訪れた就将小4年の吉野真優理さんは「『微力だけど無力じゃない』という言葉が印象に残っている。戦争は絶対にしてはいけないと思った」と話した。

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