迫力ある演舞に歓声 育成保育園で石見神楽公演 妖怪きっかけに興味

 境港市芝町の育成保育園(柏木克仁園長)で、伝統芸能・石見神楽の公演が行われた。出雲神話のヤマタノオロチ伝説を題材にした「大蛇」が披露され、迫力ある演舞で子どもたちを沸かせた。

 同園では、同市に水木しげるロードがある影響で、妖怪に興味を持つ子どもたちが多いという。日本の妖怪を調べる中でヤマタノオロチや神楽に興味を持ち、今回の公演が実現。きりん組の園児(3~5歳)と保護者ら約30人が鑑賞した。

 来演したのは、松江市を拠点に活動する石見神楽同好会「真舞会」(斎藤史代表)の会員8人。笛と太鼓を打ち鳴らし、スサノオノミコトがオロチ退治をする約30分間の演舞を繰り広げた。剣を手にしたスサノオが胴体17メートルの2匹のオロチと格闘する場面では園児たちは大歓声を上げて盛り上げた。

 「スサノオとヤマタノオロチが戦っているところが面白かった。自分も演じてみたい」と平塚太賀君(3)。園児たちはオロチの動かし方を質問したり、道具に触れさせてもらったりして、神楽への関心を深めた。

 スサノオを熱演した斎藤代表(39)は「園児たちの反応がよく、こちらも元気をもらった。妖怪から神楽に興味を持ってもらえてうれしい」と話し、柏木園長(46)は「本物を見ることで、子どもたちの日本の伝統文化への興味が広がれば」と期待を寄せた。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事