鳥取県特産の秋の味覚、二十世紀梨の初競りが22日、大阪市福島区の大阪市中央卸売市場であった。みずみずしい初物が次々と競り落とされ、各地の店頭へと届けられた。
初競り前のセレモニーには地元から平井伸治知事も駆けつけ、15日の台風7号による農園の被害を振り返りつつ「(市場関係者の)熱いまなざしを受け、自信が湧いた。皆さまとともに復興を『なし』遂げてまいります」とあいさつ。鳥取二十世紀梨大使の保田由貴さんらとともに鳥取の旬の味覚をPRした。
また、JA全農とっとり運営委員会の上本武会長は「生産者が技術と努力を重ね、消費者の皆さんに自信を持って提供できる品質に仕上がった。今年は非常に大玉で糖度も良い。昨年に負けない単価を付け、頑張って販売していただきたい」と期待を込めた。
初競りでは、ご祝儀相場もあって最高額は1箱(10キロ)当たり25万円(前年20万円)を付けた。平均価格は同5813円だった。同JAは京阪神を中心に2566トン(前年実績3277トン)の出荷を計画しており、販売額は11億6千万円を見込んでいる。