朝ドラで脇役を務め、現在主役級として活躍する俳優の軌跡や魅力を、放送作家の山田美保子さんがつづります(6回続きの2)。山田さんのさらに詳しいトーク音声をYouTube&ポッドキャストで聴けます。記事末尾をご覧ください。
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ドラマ終了後も役名で呼ばれ、視聴者から愛され続けるのは、作品内でいかに強烈なインパクトを残したかという証拠。波瑠主演のNHK連続テレビ小説「あさが来た」で“ふゆ”を演じた清原果耶はそんな一人だろう。
別の役のオーディションを受け不合格となるもプロデューサーの目に留まり、友近と共にメインキャストの奉公人役に。13歳という年齢やけなげな役柄に注目が集まり、視聴者は清原を、ふゆに重ねて彼女の人生にエールを送り続けたものである。
だから劇中で結婚、出産し、娘のナツ役として再登場することになった時には視聴者から歓喜の声が。スピンオフにも、清原は出演している。
以来、NHKからの愛され方がすさまじい。「精霊の守り人」ではバルサ(綾瀬はるか)の少女期を。初主演ドラマの「透明なゆりかご」は文化庁芸術祭賞大賞(テレビ・ドラマ部門)に輝いたのをはじめ、女優・清原果耶を不動...