スイカづくりの担い手確保を 北栄町で産地体験会

 中四国地方最大のスイカの産地、北栄町内で30日、担い手確保のための産地体験会が開かれた。鳥取県内外から就農に関心を持つ11人が参加し、ほ場での収穫などを通じてスイカづくりのイメージを膨らませた。

 生産者の高齢化が進む中、生産量の維持・拡大のために大栄西瓜(スイカ)組合協議会が2022年度から開催している。鳥取県立農業大学校(倉吉市関金町)の学生も参加した。

 参加者らは、同町妻波の吉見忠亮さん(37)のほ場でスイカの収穫からトラックに積み込むまでの作業に挑戦。吉見さんから「傷を付けると出荷できなくなる」など注意点を教わり、はさみを使ってつるから実を切り離し、協力してトラックに積み込んだ。

 選果場見学や就農に向けた支援制度の説明会などもあり、滋賀県湖南市から参加した幅野幹久さん(30)は「35歳までに移住できれば」と、就農を前向きに検討。同協議会新規就農サポート部の村岡めぐみ部長は「大栄スイカに興味を持ってもらえてうれしい。体験を通じて移住・就農への一歩を踏み出してほしい」と期待した。

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