台風７号で被災した三朝温泉の観光需要を喚起しようと、三朝町内への宿泊客を対象に町内で利用できるクーポン券の配布が６日までに始まった。宿泊客からは好評で、旅館関係者は風評被害払拭と客足回復に期待を寄せている。
同温泉では、台風７号の影響で盆休み期間中、１１００件超のキャンセルが出た。被害が大きく伝えられたことで、町内の宿泊施設は通常通り営業しているにもかかわらず思うように予約が入らない状況だった。
県の観光支援策「安心してください！ 温泉、はいれますよ」キャンペーンの一環として、同温泉観光協会は宿泊客に１組当たり千円のクーポン券を配布。町内の加盟３８店舗での飲食や買い物、体験などで使ってもらう。
万翠楼（同町山田）に夫婦で訪れた花田八重さん（４３）＝大阪府＝は「クーポン券のことは知らなかったが、せっかくもらったので地酒でも買って帰ろうかな」と喜んだ。同旅館の森田純一支配人は 「キャンペーンを機に、『三朝温泉は元気に営業しています』と幅広い客層にアピールしていきたい 」と意気込んだ。
