ふるさと納税、自販機で 三朝に山陰初設置 地域利用券や特産品を返礼

 鳥取県三朝町は、山陰地方で初となる「ふるさと納税自動販売機」を三朝温泉観光商工センター(同町三朝)に設置した。約3分の簡単な操作で手続きが完了し、三朝温泉旅館で使える共通利用券や地元特産品などの返礼品が受け取れる。関係者は「気軽にできるふるさと納税をきっかけに、三朝のファンになってもらえたら」と期待する。15日に運用を開始する。

 タッチパネル式の自販機で、観光客らに手軽なふるさと納税をアピールし、寄付金の増額につなげようと設置。寄付可能金額やふるさと納税の仕組みがパネルに表示され、安心して利用できる。

 9千~3万円の寄付が可能で、手動入力もしくは運転免許証の読み込みで名前や住所を登録し、寄付額と返礼品を選ぶ。出てきた引換券を窓口に提出すると、一部の返礼品はその場で受け取れる。クレジットカード決済のみで、寄付証明書などの書類は自宅に後日郵送される。

 返礼品は人気の高い三朝米や甘酒などの特産品、同温泉の全22旅館で使用できる共通利用券など9品をラインアップ。利用券の使用期間は発行後6カ月間だが、発行当日の宿泊代にも使える。その他の返礼品は2週間前後で自宅に届く。返礼品の種類は順次追加していく予定だ。

 返礼品にドライフルーツセットを登録したスーパーみささ「サントマト」(同町大瀬)の福田茂樹代表取締役(64)は「より多くの人に返礼品を認知してもらえるチャンス。簡単なのでふるさと納税へのハードルも下がるはず」と期待。町観光交流課の長田雅美さん(36)は「記念すべき山陰初の取り組み。まずは周知に力を入れていきたい」と意気込んでいる。

 15日に同所で設置記念セレモニーが行われる。

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