本紙への投稿を一冊に 八頭の入江さんが自費出版 「今後も書き続けたい」

 八頭町富枝の入江俊雄さん(93)が、本紙「読者の広場」に掲載された自身の投稿をまとめた冊子「折節の感懐」を自費出版した。日頃感じた心情や思考、所感をしたためた一冊となっている。

 1990年に初めて掲載されて以来、30年以上にわたって「散歩道」と「私の視点」を中心に投稿を重ねてきた。これまでに約120本以上が掲載。周囲の反響も大きく、「本にまとめてみては」という声が多く寄せられていたという。

 読者からの共感や期待の声を励みに、応えるように執筆を続けていた入江さん。昨年には敬愛する石原慎太郎氏と安倍晋三元首相が亡くなり、2人への追悼の内容が掲載されたことを機に一区切りつけて冊子にまとめようと思い立った。

 当時の社会情勢や外交、旅行記、映画や愛読書についてなど取り上げたテーマは多岐にわたり、時系列順に並べられている。また、目の保養になればと趣味で撮りためていた写真の中から投稿文の題材に合うものを選び、合間に挿入した。

 入江さんは「戦前・戦中・戦後と移り変わる時代の中で感じたこと、考えてきたことを伝えられたら。今後も投稿は続けたい」と話した。A5判、159ページ。希望者は電話0858(84)3271、入江さんへ。

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