【ネットオリジナル】〈デジタルアーカイブ あの日 あの時〉ダウン症の天才書家 金澤翔子展(2019年) 魂の書…「福高」を後押し

  • 揮毫(きごう)した新元号「令和」を前に、得意のダンスを披露する金澤翔子さん=2019年4月6日、倉吉市
  • 「金澤翔子展」の開幕を伝える日本海新聞(2019年4月7日)
  • 翔子さんの作品「福高」を食い入るように見る来館者=2019年4月23日、倉吉市
  • 解説を聞きながら、翔子さんの作品を鑑賞=2019年4月25日、倉吉市
  • 講演会で話をする金澤泰子さん(左)と翔子さん=2019年4月7日、倉吉市

 【概要】2016年の鳥取中部地震から2年半余りが過ぎた春、倉吉博物館で書家の金澤翔子さんの展覧会が開催された。会場には倉吉展を記念し、翔子さんが書いた「福高」(ふっこう)が特別展示された。翔子さんの力強い書は人々に感動を与え、鳥取県中部の復興を後押しした。

 金澤翔子さんは5歳で母で書家の泰子さんに師事し、書道を始める。純粋無垢(むく)な心で書く書は多くの人に感動を与えている。代表作は京都・建仁寺に奉納された「風神雷神」など。NHK大河ドラマの題字「平清盛」でも知られる。

 2019年4月6日の開幕日。翔子さんは会場の倉吉博物館で揮毫(きごう)した。書いたのは新元号「令和」。手を合わせて集中力を高めた翔子さんは、縦1・7メートル、横1メートルの和紙に「令」と「和」を1文字ずつ、力強く一気に書き上げた。

 作品を前に、翔子さんは大好きなマイケル・ジャクソンのダンスを披露し、初めて訪れた倉吉のまちに元気を届けた。

 展覧会会場で来館者が足を止めたのが、作品「福高」(ふっこう)。倉吉展のため特別に書いたものだ。

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