震度6強想定、162人訓練 鳥取・若葉台地区 簡易トイレなど組み立ても

 鳥取大震災から80年の節目に鳥取市の若葉台地区総合防災訓練が、防災の日に合わせて行われた。同地区自主防災会連絡協議会(山田義則会長)が主催し、地区内に住む162人が参加して防災に対する意識を高めた。

 訓練は震度6強の地震で、多数の家屋が倒壊したという想定。感染症対策なども図りながら小学校と公民館に避難所を開設し、自衛消防団による放水訓練を行った。

 午前10時の防災行政無線を合図に、住民は地区ごとの指定場所にいったん集合し、小学校体育館まで徒歩で移動。受付では一般避難者と体調不良者、要介護者などの確認を行いながら人員を把握した。

 すべての地区が集まったところで、山田会長は「災害が起こると物流が止まる可能性があり、食料の備蓄が必要です」と強調した。

 その後、地区体育館に移動し、避難所に設置するための簡易トイレや段ボールベッド、パーティションの組み立て訓練。有事に備えて誰でも組み立てられるようにと、体育館の真ん中でみんなが見えるようにそれぞれ一つずつ手順を確認した。

 親子で訓練に参加した桜ケ丘中1年生の谷口鉄馬さん(12)は「パーティションを作るのが少し難しかった。災害時にはいち早く避難所を開設できるようにしたい」と意気込んだ。

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