鳥取市徳尾の世紀小(浅見康陽校長)で20日、保護司を招いた特別授業があった。犯罪や非行を防ぎ、立ち直りを支える「社会を明るくする運動」を学ぶため、児童らはグループワークを行い、思いやりの気持ちの重要性に理解を深めた。
6年生49人が、過ちを犯した人たちの更生を支える8人の保護司から話を聞いた。保護司らは「どんな残虐な人にもいい人に生まれ変われる“種”がある」などと語り、立ち直りには周囲のサポートが必要だと呼びかけた。
また、お笑い芸人の鉄拳さんが製作した3分程度のパラパラ漫画をDVDで鑑賞した。家庭環境が良くない子どもが道を踏み外し、更生するまでの経過が物語で描かれ、児童らは主人公や周囲の人がどうすべきだったかを話し合った。
授業を受けた阪本陽太郎君は「困っている友達がいたら不良にならないよう話を聞いてあげたい」と、人との関わりを持つことの重要性を感じていた。鳥取保護区4分区長は「大人でも保護司を知らない人は多い。頼れる人がいると知ってもらえたら」と話した。