暑さ耐え上出来 富有柿、北栄で査定会 来月2日初出荷

 

 JA全農とっとりは26日、北栄町の鳥取県園芸試験場で「富有柿」の査定会を開いた。9月以降も気温の高い日が続き色づきが遅れているが、大きさ、糖度ともほぼ例年並みの出来栄えに仕上がっている。初出荷は11月2日。

 富有柿は、甘柿を代表する品種。今季、県内では39・9ヘクタール(前年41・3ヘクタール)で生産している。

 査定会には3JA6選果場から計120個が持ち込まれ、職員が重さや糖度、色づきなどを検査。その結果、平均重量は281・4グラム(同289・9グラム)、糖度は17・1度(同17・3度)だった。

 県内で富有柿の生産が最も多いJA鳥取西部米子・あいみ果実部の赤井富雄副部長(65)は「今年はカメムシが多いと言われているので、被害が心配。鳥取県産富有柿の果肉のかたさを生かして短期冷蔵し、他県産が少なくなったころを見計らって出荷し、有利販売につなげたい」と話した。

 同JAによると、315トンを中四国、京阪神、九州に出荷するほか、タイに輸出し、販売金額9135万円を見込む。

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