鳥取市浜坂の鳥取大乾燥地研究センター内に鳥取県が整備した鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」で29日、火星探査機(ローバー)の走行実証試験が行われた。ローバー開発の学生世界大会出場を目指す、大学生グループが砂丘地を使って遠隔操作での車両の走行状況などを検証した。
試験を行ったのは東北大や東京大、筑波大など7大学の有志学生38人で構成する、アレスプロジェクト。来年6月と9月に海外で開かれる、開発したローバーの性能を競う学生世界大会の出場を目指し、独自ローバーの研究と開発を進めている。
この日は、同プロジェクトのメンバー8人が開発中のローバーを持ち込んで、遠隔操作で砂上での直進走行やバック走行、その場で旋回ができるかなどを検証した。今後は、大会の試験項目でもある自律走行ができるように改良していくという。
同プロジェクトの代表で、東北大大学院工学研究科2年の阿依ダニシ代表は「試験で次に改良が必要な点がはっきりした。車両をアップデートして世界大会に出場し、上位を目指したい」と意気込んだ。