干支人形、100年の節目 岩美・おぐら屋

 来年の干支(えと)・辰(たつ)年を控え、鳥取県岩美町岩井の「木彫十二支おぐら屋」で、100年の伝統を誇る干支人形作りがピークを迎えている。14日は木地の竜に紺や金色などで色付けし、仕上げ作業を進めていた。

 干支人形は100年前に8代目の小椋幸治さんが考案し、現在も同じ型を受け継ぐ。8年前に9代目昌雄さんが亡くなり、現在は長男で10代目の幸人さん(64)が木地人形作り、9代目の妻で県伝統工芸士の愛子さん(92)が下塗りを担当。10代目の妻、真喜さん(62)が絵付けをして、家族の分業で仕上げている。

 辰人形は他の干支と比べて作業工程が約2倍あり、製作難易度は最も高いという。大中小の3サイズ展開で、今年2月から作り始め、来年1月末までに計2400個を完成させる。

 2024年用の日本郵便記念切手として、同商品がモデルの切手も発行された。幸人さんは「100年の節目。登り竜のように目標に向かって頑張っている人を応援したい」と話した。

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