小さい命を「いただきます」 公立保育園3園の給食 ギンザケ稚魚を提供

 境港市の公立保育園3園で13日、食育活動「小さい銀ざけ集会」が開かれた。園児たちは、養殖の過程で間引かれるギンザケの稚魚について話を聞き、給食で南蛮漬けにして味わった。

 渡保育園(同市渡町)の集会には、ギンザケを提供した弓ケ浜水産(同市竹内団地)の社員が来園。永見聡美さん(37)が3~5歳児約60人を対象に、稚魚の時に選別され、美保湾にやってこない小型の個体があることを分かりやすく伝え、「小さいギンザケの命がみんなの命につながっていく」と話した。

 給食で提供された南蛮漬けは、境港総合技術高の生徒たちが園児のためにレシピを考えた。約10センチの稚魚を使って、子どもにも食べやすいよう酸味を抑えて調理され、園児たちは「おいしい」「骨も食べられる」と舌鼓を打った。

 同市内の保育園では地元食材をテーマにした食育活動が盛んだが、ギンザケの稚魚を題材にした集会は初めて。市子育て支援課の北野瑞拡課長は「大きくならない魚も食べられることを子どもたちに知ってもらいたい」と話した。

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