縁起物の数々並ぶ 渡辺美術館で「吉祥 昇龍展」

 鳥取市覚寺の渡辺美術館で、今年の干支(えと)、辰(たつ)年にちなんだ企画展「吉祥 昇龍展」が開かれている。古来より吉祥をもたらす神獣、守り神として広く信仰を集めてきた龍をテーマに、約60点の所蔵品を公開中。2月4日まで。

 絵画や陶磁器、武具や仏具など中近世から近代にかけての品を中心に展示している。徳川幕府御用絵師らの龍画や空中をかける双龍を描いた屏風(びょうぶ)、刀身に龍が彫刻された刀、大寺院で使用していたと思われる大型龍の欄間木彫りなど、人々が龍に願いを託してその形を刻み込んだ縁起物の数々が並ぶ。

 鳥取藩士の橋本秀峰が描いた強さの象徴を表す「関羽・龍虎図」や、同藩御用窯「因久山焼」の陶工、勘助による水瓶(みずがめ)など鳥取ゆかりの名品のほか、龍の発祥地である中国の陶器なども楽しめる。

 同館事務局長の高田正規学芸員は「多種多様な龍の展示があって面白い。訪れて縁起の良い1年を始めてほしい」と話した。

 1月3~10日は新春特別企画「七福神スタンプラリー」を実施している。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事