中学制服をジェンダーレスに 倉吉市教委 全児童・生徒・保護者対象 年度内にアンケート計画

PTAからの要望受け

  • 現在は学校ごとに異なる制服を着用しているが、ジェンダーレス制服について議論が始まろうとしている=9日、鳥取県倉吉市山根のパープルタウン

 中学生に性差を感じさせない「ジェンダーレス制服」の導入に向けた議論が、鳥取県倉吉市で始まろうとしている。保護者から性的少数者(LGBTQ)の人権配慮を目的とした要望を受け、市教委は本年度中に制服統一の賛否を問うアンケートを計画。外見から性別を意識させる制服の着用はLGBTQ当事者にとって苦痛となりかねず、教育現場からは早急な導入を求める声が上がる。

 議論のきっかけは昨年10月、市中学校PTA連合会が市教委に提出した要望書で、全5中学校に性差のないブレザーを導入し、デザインも統一するよう求めている。

 同連合会の若林朋子会長は「学校生活をいかに安心して過ごせるか。子どもたちの可能性を伸ばすための環境を整えてあげたい」とLGBTQ当事者の人権擁護を強調。また、「生徒数の少ない学校は制服の単価が高くなる。統一すれば単価が下がり、譲り合うこともできる」と経済的な負担軽減にも言及している。

残り 545 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事