大山南壁を望む鳥取県江府町貝田のソバ畑で、ソバの花が見頃を迎えている。風に揺れるかれんな“白いじゅうたん”が里山に秋の訪れを告げている。
「ちいさな農園奥大山」(竹内敏朗代表)が手がける合計約70アールの畑では特産の奥大山蕎麦(そば)を生産。8月中旬にまいた種が育ち、一面に白い花が広がっている。今年は雨が少なくソバ栽培に向いた天候だったため生育は順調で、良質な新そばが期待できそう。
竹内代表(74)は「大山南山麓の朝晩の寒暖差が良いソバを育てる。奥大山の特産品として多様に使ってもらえたら」と話した。
貝田のソバの花は20日ごろまでが見頃で、10月中旬以降に収穫。玄ソバは米子市のそば店に卸される。そば粉や乾麺は道の駅奥大山(同町佐川)で販売している。