サッカーを通して子どもたちにスポーツの楽しさを教える「キッズリーダー」を養成する講習会が5日、倉吉市の倉吉北高で開かれた。生徒たちはボールに触れたりミニゲームを体験したりしながら、子どもたちへの魅力の伝え方などを学んだ。
キッズリーダーの養成は、スポーツに関わる人材育成を目的に鳥取県サッカー協会が推進。同校2年総合コーススポーツ類型の生徒23人が受講した。
座学では、県サッカー協会の岡本陽平さん(34)が10歳以下の子どもの特性やアプローチの仕方などを伝授。「個々の発達に合った寄り添い方で、体づくりを進めていくことが大切」などと助言した。
実技は、元プロサッカー選手でサッカーJ3ガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取ホームタウン事業部の内間安路さん(39)が講師を務め、ボールを使ったレクリエーションやミニゲームを展開。夢中でボールを追いかける生徒たちに「子どもたちにもスポーツにチャレンジする楽しさを教え、共有してほしい」と呼びかけた。
「キッズリーダー」修了証を手にした生徒たちは来年度、地域の園児らとスポーツを通した交流を始める予定。柔道部の坂元大和さん(17)は「種目は違うけど、同じスポーツ愛好者として学ぶことが多かった。子どもたちとの触れ合いに生かしたい」と話した。