「バーチャル倉吉」23日オープン 名所や特産品 アバター体験

 インターネット上の仮想空間「メタバース」に倉吉市の町並みを再現した「バーチャル倉吉」が23日、正式にオープンする。市は同日開催するイベントで体験会などを実施し、仮想空間の世界を広く発信する。

 バーチャル倉吉は、関係人口増加につなげるため市が約2億2千万円を投じた「くらしよし倉吉プロジェクト」の一環。利用者は仮想空間上の分身「アバター」を通じて、メタバース上に再現された市の観光スポットや特産品の魅力を疑似体験できる。本格稼働に先立ち、昨年11月から白壁土蔵群などを再現したエリアがプレオープンしていた。

 市美術館まちづくり推進室によると、正規版はエリアを拡充し、ゲーム要素も追加するという。オープン初日は打吹回廊(同市明治町)で開かれる市のイベントに体験ブースを出展するほか、アクセスに必要な事前手続きをサポートする。

 同推進室の木藤隆親室長は「デジタル空間には大きな可能性がある。利用する中で、活用策などを提案してほしい」と話した。

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