大谷グラブの喜びお裾分け 高齢者施設に貸し出し 岩美南小児童

 岩美南小(岩美町新井)の児童らが21日、米大リーグの大谷翔平選手(29)から寄贈された「大谷グラブ」3個を、地元の介護老人福祉施設「岩井あすなろ」(同町宇治)に貸し出した。高齢者に元気になってもらおうと企画。日本の生んだトップアスリートの厚意が、児童を通じて高齢者にも届けられた。

 同校は学校教育を通じて地域に奉仕する精神を育む青少年赤十字加盟校。環境委員会の5、6年生5人が施設を訪問し、入居者にグラブを手渡した。

 受け取った90代女性は「子どもたちが大事なものを独り占めせず、喜びを分けてくれたことに感謝感激雨あられだ」と喜んだ。

 グラブはこの日、児童らが使わない午後から夕方まで貸し出され、入居者ら約90人が手にはめたり見たりして楽しみ、その日のうちに返却された。5年の岩村光真君(11)は「おじいちゃん、おばあちゃんの喜んだ顔が見られてうれしかった」と笑顔だった。

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