古民家彩るおひなさま 琴浦の岸本さん宅

 古民家として知られる琴浦町出上の岸本貞治さん(83)宅で、所蔵しているひな人形を一般公開する「おひなまつり」が1日、始まった。素朴な押し絵びなのほか、華やかな現代びなや泥天神などが一堂に展示され、訪れた鑑賞者の目を楽しませている。10日まで。

 一般公開は、桃の節句に合わせて実施しており、今年で13年目。代々受け継いできた7段飾りや、新たに収集した長野県松本市の押し絵びななど約300体が所狭しと並んでいる。

 特に珍しいのは、90年前の押し絵びな。巴御前や天神様などをかたどった型紙に綿を入れ、着物に使われる布を貼り合わせて仕上げたひな人形で、素朴な作りが時代を感じさせる。

 ほかにも、土びなや泥天神、掛け軸が飾られ、会場を彩っている。岸本さんは「人形だけでなく、庭に咲く梅の花や茶室などの背景も楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

 一般公開は、午前10時~午後4時。入場料(ぜんざい付き)は200円。2、3日と10日は茶席が設けられる。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事