障害のある人も利用しやすく 特急やくも新型車両バリアフリー設備体験会

 JR西日本中国統括本部は10日、特急やくも(出雲市―岡山間)に4月6日から順次投入する新型車両「273系」のバリアフリー設備の体験会を開いた。バリアフリー関連団体の関係者が乗車し、車両の利便性を肌で感じ取った。

 新型車両は3号車にバリアフリー設備を備え、車いすのまま乗り降りや移動ができるよう他の車両に比べて乗降口が30センチ、車両内の通路の出入り口が15センチ広くなっている。多目的トイレを設置し、車内の段差もなくすなどさまざまな障害のある人が利用しやすいよう配慮されている。

 体験会は出雲市―根雨間を1往復する区間を3コースに分けて実施し、視覚や聴覚、身体が不自由な人など約70人が参加。このうち松江駅からは約20人が車いすや盲導犬を伴って乗車し、車内スペースや多目的トイレの利用方法を念入りに確認した。

 車いすで乗車した松江市古志原の石田智美さん(77)は「乗り込んだ後のスペースが広く、車いすで方向転換しやすかった。トイレも素晴らしく、旅行の楽しみが増えた」と話した。

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