五穀豊穣、地域繁栄祈る 八頭 下船岡神社で神幸祭

 八頭町船岡の下船岡神社(林真宮司)で、約390年を超える伝統行事、神幸祭(同町指定無形文化財)が6年ぶりに行われた。五穀豊穣(ほうじょう)、地域の繁栄を祈り船岡地区の下町、坂町の氏子集落一帯を大行列が一日をかけて練り歩き、町がお祭り一色に染まった。

 この祭りは1627年、鳥取藩主池田光政の家老職を務めた丹波山城守が船岡の領主になった時に始まった。その後、池田光仲家老の乾氏に引き継がれ、鳥取東照宮神社の権現祭りの形式を取り入れ盛大に行われるようになった。

 早朝から始まった祭りも午後7時半過ぎ、「宮入り」でクライマックスに。地区民や帰省客らが見守る中、神社の境内に次々と行列が戻り、1トンを超す御輿(みこし)と若者の榊(さかき)の激しい練り合いが始まると境内は熱気に包まれ、盛んに拍手が送られた。

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