岩美町牧谷に牧谷窯を構える杉本義訓(よしのり)さん(53)の陶展が、鳥取市青葉町2丁目のギャラリー栄光舎で開かれている。ストライプや市松模様など、彩り豊かで美しい文様の器が並び、来場者の目を楽しませている。6月4日まで。
鳥取では3年ぶり7回目の作品展。色の異なる粘土を重ね合わせて模様を描く「練り込み」の技法で制作した皿やカップ、花器など350点以上を出展した。
チューブやスポイト状の筒に粘土を入れて絞り出し、立体感のあるラインや模様を描く「いっちん」の新作も初披露。食器を中心に、普段使いしやすくどんな料理も映える仕上がりとなっている。
築窯して23年。杉本さんの手がける器は県内外で高い人気を誇る。何度も個展に足を運んでいるという同市内の70代女性は「新作を楽しみにしていた。今回もすてきな作品ばかりで、特に市松模様のデザインが好き」と声を弾ませた。