河川氾濫想定し千人が連携確認 16年ぶり日野川総合水防演習

 日野川総合水防演習(国土交通省中国地方整備局、鳥取県、県西部2市7町村主催)が5月25日、米子市古豊千の日野川河川敷で行われた。市町村の水防団や企業、行政の関係者、地域住民など約千人が参加。大型台風の接近により川が氾濫した場合を想定し、水防技術の向上を図るとともに、緊急時の連携を確かめた。

 日野川での演習は16年ぶり。開会式で平井伸治知事は「昨年、各地で台風7号による被害を受けた。河川の氾濫は人ごとでなく、日頃の訓練が災害発生時の状況に応じた対応につながってくる」と強調した。

 演習では水防団員らが越水対策として土のうを積み上げたり、堤防の決壊を防ぐために防水シートを張ったりと、水防工法を実践。中州に取り残された人をヘリコプターで救出する人命救助や災害協定に基づく緊急物資輸送など、行動計画表に沿ったさまざまな訓練を行い、緊急時の対応を確認した。

 演習を視察した斉藤鉄夫国土交通相は「緊急時に各機関が連携するために、普段から訓練をすることの必要性を感じられた」と話した。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事