列車の中では381系やくもが一番好き―。伯備線沿線の高台の家で暮らす奥大山江府学園6年の徳岡大翔さん(11)=江府町武庫=は、やくもの通過に合わせて毎日庭先で手を振っている。ときにはやくもが警笛を鳴らして応えてくれることも。リバイバル塗装車両の国鉄色と緑やくも色のラストランの14日は、朝から夕方までやくもに手を振って最後の雄姿を見届ける。
列車に手を振るようになったのは、大翔さんが生まれたばかりの11年前、祖母の玉江さん(75)が大翔さんを抱いて家の前を通過したサンライズ出雲に手を振ると「ピンポンパンポン」とミュージックホーンを鳴らしてくれたことがきっかけだった。