若桜町が7月にグリスロ実証実験 来年度の本格運行を視野に

  若桜町は来年度の本格運行を視野に、低速走行電気自動車「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」の活用に向けた2回目の実証実験を7月20日から開始する。ルートを拡充し、若桜宿内のほか約3・5キロ離れた国史跡・鬼ケ城跡などを巡るルートも設置。観光振興や高齢者の買い物・通院支援など新たな地域の公共交通として活用を探る。

 町民でつくる「まちづくり委員会」の要望を受け、町が導入を検討。昨年11月、初の実証実験として若桜宿内の本通りなどを巡るルートを約1カ月間運行し、365人の利用があった。

 利用者アンケートに協力した219人のうち、約9割が「満足・どちらかといえば満足」「地域に必要・将来的には必要」と回答したが、若桜宿外の観光スポットへの送迎を求める声もあったため、今回ルートを見直した。便数を増やして待ち時間を短縮するほか、運転手による観光案内を実施し、内容を充実させる。

 実施期間は7月20日から8月16日まで(火・水曜は除く)。運行無料。若桜宿内を周遊する「まちなかルート」には、今年4月に移転したわかさ生協診療所への送迎や蔵通りでの運行も盛り込む。

 また、新たに若桜駅を発着点とし、約3・5キロ離れた国史跡・鬼ケ城跡を巡るルートと、若桜郷土文化の里まで運行するルートを設置する。各スポットに30分の滞在時間を設け、観光に役立ててもらう。

 町の担当者は「グリスロは町の一つの観光資源にもなり得る。暑い時期に気軽に使って、さまざまな意見を寄せてもらいたい」と話している。

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