2028年のロサンゼルス五輪で新たに採用されるコースタルローイングの種目「ビーチスプリント」の全国大会が6日、岩美町の東浜海水浴場で始まった。同競技の全国大会が日本海側で実施されるのは初めて。7日まで。
東京や埼玉などから2日間で約85人が参加する。開会式では女子軽量級ダブルスカルで2016年リオデジャネイロ、21年東京両五輪に出場した冨田千愛さん(米子東高出、東大RSL)が「(静水では意識する)タイムなどにこだわらず、波に立ち向かっていこう」とあいさつした。
この日は男女の1人乗りが行われ、選手らはスタート地点の砂浜を走ってボートに乗船。沖合250メートルのブイを往復をして砂浜に戻り、ゴールを目指して駆け抜けた。
中央大2年の鳥井誠人さん(19)は「昨年の今治大会と違って波が高く難しかったが、とても景色がきれいだった」と話した。
7日は男女と混合の2人乗りと5人乗りが行われる。男女の2人乗りを除いた種別の各1位は9月13~15日にイタリアのジェノバで行われる世界大会の出場権を得る。