威勢のいい声上げ 伝統行事「丁左」に町内沸く

 境港市外江町で14日、伝統行事「丁左」があり、2基のみこしを担いだ男衆らが「チョーサだ、チョーサだ」と威勢のいいかけ声を響かせながら町内を練り歩いた。

 町内にある西灘神社の例祭「ぎおん祭」の名物行事。京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行を模して江戸時代後期に始まったと伝えられる。戦時中に途絶えたが、外江地区ふるさとづくり協議会が1994年に復活させ、毎年7月に行われている。

 この日は雨が降る中、重さ約600キロのみこしに太鼓を鳴らす児童4人が乗り込み、法被を着た約30人の男衆らが担いだ。みこしは北回りと南回りの二手に分かれて路地を進行。合流地点の広場では担ぎ棒を突き合わせて「丁左げんか」を披露し、見物客を沸かせた。女性によるみこし「西華」も繰り出し、祭りを盛り上げた。

 仕事仲間に誘われて初めて参加し、みこしを担いだ同市幸神町の農業、河岡雅さん(35)は「重くてきつかったが、他ではできない体験。気分が高揚し、楽しかった」と話した。

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