“道草”満喫 世代間交流 鳥大医学部生ら大山小児童と下校

 大山町の大山地区の地域自主組織「まちづくり大山」は鳥取大医学部(米子市西町)の学生と連携し、大山小(大山町佐摩)の児童らに放課後の楽しみを提供する企画「のびのび道草プロジェクト」を展開した。児童は学生と一緒に歩いて下校し、“道草”を楽しんだ後に大山農村環境改善センター(同町今在家)で遊びを満喫。異世代間の交流を生み出すとともに、子どもの居場所や体力づくりにもつなげている。

 鳥大医学部は大山診療所(同町今在家)への医師派遣を機に、これまでもまちづくり大山による地域医療を考える企画や、子どもの居場所づくりに協力。プロジェクトは大山小にバス通学の児童が多く、保護者から体力低下を懸念する声が寄せられたため昨年始動した。今年は6~7月に計4回行われ、医学部4年生14人が社会医学実習として協力した。

 大山小からは1~3年生の希望者22人が参加。6月27日の回では、児童と学生がペアを組んで大山小から同センターまで約1キロを歩き、道中の小川で生物を探したり、林の中で植物を観察したりと道草を満喫。横断歩道で交通ルールを確認し合う姿も見られた。同センター到着後は一緒に宿題に取り組み、体育館でボール遊びや鬼ごっこを楽しんだ。

 大山小3年の遠藤好望さん(9)は「(大学生は)友だち。いつも仲良く遊んでる。今日は一緒にシール貼りをした」と笑顔。鳥大医学部4年の楠本学永さん(23)は「1人で2人の面倒を見るのは大変だけど、楽しい。子どもたちは色んなことに興味を持っていて、教えてくれる」と話した。

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