「なつひめ」生育糖度・大きさ十分 北栄で査定会

 JA全農とっとりは9日、次世代の梨の主力品種として生産振興を図っている鳥取県オリジナル品種「なつひめ」の査定会を北栄町の鳥取県園芸試験場で開いた。交配後は気温の高い日が続き、大きな気象災害もなかったため、初期肥大も良好で順調に生育している。16日に初出荷する。

 本年度、県内では808戸が梨を栽培しており、なつひめは7・8ヘクタール(前年比2%減)となっている。

 この日は、県内3JAの6選果場から130個の梨が持ち込まれ、糖度や大きさを計測。検査の結果、平均糖度は11・6度(前年11・5度)、平均重量は411・3グラム(同441・0グラム)だった。

 JA鳥取西部大山果実部の米沢誠一果実部長(74)は「気象条件が良く、おいしい梨ができあがった。生産者の努力でカメムシを防除し、安心安全な梨を消費者に届けることができる」と笑顔で話した。

 JA全農とっとりによると、京阪神や中四国を中心に89トンを出荷し、販売金額は5千万円を見込んでいるという。

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