鳥取市鹿野町寺内の障害者支援施設「鹿野第二かちみ園」による恒例展「いろどりアート展」が、同市のとりぎん文化会館で開かれている。約30人の同園利用者が日々の活動の中で制作した計105点を出品。個性豊かな作品が会場を彩っている。13日まで。
絵画36点、立体造形34点、書道35点を展示。枕の中材に使われる大量のパイプで巨大なジンベエザメを制作した西尾義清さんと浜辺美佳さんの「じんべいさん」や、漢字の「日」の部分を赤い日の丸で印象的に表した山田俊徳さんの書作品「陽(ひ)」など、創意工夫の光る作品が並ぶ。
布や画用紙、利用者が描いた絵などを切り貼りして作り上げたラクダの造形「千夜一夜物語」は、高さ約3メートルの大作。主にアート活動を中心に行う「いろどり班」が手がけた。
同園は今年2月、「鳥取県はーとふるアートギャラリー」として認定された。藤崎慎一園長は「利用者が思い思いに作った作品ばかり。県内の障害理解につながれば」と力を込めた。