全国の小売店でコメが品薄となり、価格も高騰するなど、コメを巡って混乱した夏が過ぎ、鳥取県内の店頭にも新米が徐々に並び始めた。生産資材の価格が高騰する中、昨年と比べて価格は上昇する見通しで、関係者らは消費者への理解を求める。
「まだまだ安心はできないが、売り場には少し並び始めた。これまでの状態からは少しは改善するのでは」。新米の時季を迎え、県東中部と岡山県でスーパーを展開するエスマート(鳥取市湖山町北3丁目)の担当者は胸をなで下ろす。各小売店がコメの確保に奔走した状況からは脱する見込みにはなったが、値上がりは不可避。同社も昨年は10キログラム4千円程度で販売できたが、今年は10キログラム5千円後半となるという。