古代の手仕事に関心 かみじち史跡公園 出土のかごなど展示

 鳥取市青谷町吉川の青谷かみじち史跡公園で5日から、企画展「弥生のかご 暮らしを彩る 用の美」が始まった。生活に欠かせない道具を大切にしてきた弥生時代の人々の暮らしの一端に触れることができる。来年5月18日まで。

 会場には、青谷上寺地遺跡の他、鳥取市の湖山池沿岸にある高住井手添遺跡や、金沢坂津口遺跡の出土品計13点を展示している。

 この日あったギャラリートークでは、同公園の浜田竜彦課長補佐が土器とかごの機能性の違いなどを説明。「高住井手添遺跡からの出土品はヒノキを細かく割り裂いたもの、青谷上寺地遺跡のかごはマタタビを使っていることが多い」など素材の特徴も紹介し、「その時代の人々の手仕事の確かさを見てもらいたい」と呼びかけた。

 岡山市から訪れた会社員の前田康一さん(58)は「生活に使う物を丁寧に、美しく手がけているころが素晴らしい。細かい手作業で、弥生時代の人は頭がいいと思った」と関心しながら見入っていた。

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