25年間にわたって西アフリカ諸国の開発協力に携わってきた元国際非政府組織(NGO)職員、馬野裕朗さん(56)=琴浦町浦安=が、両親が営んでいた地域スーパー「馬野ストアー」を改装し、商店兼食堂「テランガカフェ」を開いた。少子高齢化が進む故郷を守りたいという思いで一念発起し、「老若男女が集まれる場所にしたい」と新たな挑戦に燃えている。
都内でフランス語の通訳をしていた馬野さんは、西アフリカ諸国の貧困問題に関心を持ち、31歳の時に日本の開発コンサルタントに就職。現地では国連児童基金(ユニセフ)などが企画する教育支援に12年間従事した後、世界屈指の規模を誇る国際NGO「プラン・インターナショナル」に移り、20カ国以上の開発に携わってきた。