鳥取県内で、昨年から大量発生が続くカメムシによる果樹被害が深刻化している。早生品種の特産柿「輝太郎」が収穫期を迎えているが、カメムシに加えて夜行性のガ(通称・ヤガ)の被害も多く発生し、出荷量が著しく減少。生産者は、手塩にかけて育ててきただけに「どうすればいいのか分からない」と困惑とやりきれない思いを口にする。
県病害虫防除所によると、八頭、湯梨浜、北栄の3町内の調査地点で4~7月中旬に確認された、チャバネアオカメムシやクサギカメムシなどの果樹カメムシ類の数は平年の22~73倍に上る。暖冬の影響で越冬した成虫が多かったためだという。