5期連続8度目のタイトルが懸かる藤沢里菜女流本因坊(26)に牛栄子(にゅうえいこ)四段(25)が挑戦する第43期女流本因坊戦(新日本海新聞社、共同通信社主催)5番勝負の第3局が28日、湯梨浜町はわい温泉の望湖楼で開かれる。ここまで藤沢女流本因坊が2勝しており、5連覇へあと1勝。牛四段の巻き返しがあるのか。第3局に注目が集まる。
藤沢女流本因坊は5連覇を達成すれば、謝依旻(シェイイミン)七段以来2人目となる「名誉女流本因坊」の資格を獲得する。牛四段は2015年にプロ入り。女流本因坊戦は、前期に初めて本戦で4強入りし、今期は初の挑戦権をつかんだ。
女流本因坊戦湯梨浜大会は2回目。町産業振興課は「全国で話題となり、観光面への良い影響につながることを期待したい」と歓迎する。
当日は午前9時半から現地で山本賢太郎六段=倉吉市出身=と岩田紗絵加二段による指導碁会があり、それぞれが一度に3人を相手に対局する。午後2時からは大盤解説会があり、山本六段が解説、岩田二段が聞き手を務める。
大会運営責任者で日本棋院鳥取県師範の米原勇夫さん(65)は「藤沢女流本因坊が勢いに乗って連勝したが、牛四段がこのまま終わるはずもなく反撃すると思われる。湯梨浜大会は激戦になる」と展望した。